故宮博物院は18日、養心殿の研究性保護プロジェクトを開始した。故宮博物院が設立されてから、養心殿の全面的な修復が行われるのは初めてだ。国際在線が伝えた。
養心殿は紫禁城後部の乾清宮の西側にある、清王朝の最高権力の所在地だ。清王朝の10人の皇帝が、養心殿に住み政治を行った。殿内には1890点の屋内外飾品が残されており、非常に高い価値を持つ。
故宮博物院の単霽翔院長によると、養心殿の建築物はこれまで系統的な修復・保護を受けていなかった。保存状態が悪く、系統的な修復が必要だ。例えば壁の空洞化や風化が目立ち、一部の壁には亀裂が生じている。塗装は保存状態が悪く、一部で深刻化している。室内の天井の壁紙が垂れ下がり、剥がれ落ちるなどしている。
単院長によると、故宮博物院は養心殿の修復期間中、首都博物館で展覧会を開く。養心殿内に陳列されていた多くの文化財が、人々の前に姿を現すことになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月21日