ある調査報告によると、中国の小・中・高校生が自宅で宿題に取り組む時間は、世界平均の2倍にあたる1日平均3時間という。大量の宿題をこなすため、学生たちは「宵っ張り族」とならざるを得ず、睡眠時間は7時間に満たない。これほど頑張っても、毎日、やり終えることができなかった難しい宿題が残る。そのために、保護者の3割以上が、子供の「宿題代行」をしている。中国青年報が報じた。
これらのデータは、学習支援アプリ「阿凡題」が発表した「全国小・中・高校生学習ストレス調査(以下、調査報告)」による。調査報告によると、学生が毎日宿題に費やす時間は、「2時間」が26.4%、「3時間」が44.9%、「4時間」が28.7%。平均すると1日3時間に達し、この数値は、フランスの3倍、日本の4倍、韓国の6倍に相当する。ある児童を基準にすると、1年間で実質9カ月通学し、長期休暇中の宿題の時間を合わせると、計300日にのぼる。1日3時間で計12年間、累計で1万時間以上を宿題に費やす。調査報告によると、宿題をするために、中国の学生たちは、4032回のコンサートを逃し、8985回のサッカー大会に出場できなかった計算となる。
宿題に取り組む時間は、多くの学生が、睡眠時間を削って捻出するという。調査報告によると、学生たちの睡眠時間は総じて7時間未満。午後11時まで起きている学生の割合は、小学生が18.2%、中学生が46.3%、高校生に至っては9割近くに達した。