韓国では、飲食習慣の変化に伴い、米の需要が日ごとに減少、小麦がその地位に取って代わりつつある。これにより、米の在庫が過度に増え、「米余り」現象が起こっている。韓国政府は、このような状況に対処するため、早急に米加工食品業界に対する支援を行い、米の輸出拡大を促進している。新華社が伝えた。
分析によると、韓国のみならず、アジアの他の地域でも、飲食習慣の変化が生じている。例えば、中国、インド、バングラデシュ、インドネシアの各国でも、米に取って代わり、小麦に対する需要は高まる一方だ。
ここ数十年、韓国人の飲食習慣は変化を遂げている。米飯の摂取量は減る一方、小麦、トウモロコシ、豆類の摂取量は増え続けている。韓国における2014年米飯摂取量は1人当たり65.1キログラムと、過去最低を記録した。一方、小麦摂取量は33.6キログラム、2006年来の最高記録を更新した。
ケーキ、パン、ドーナツなど小麦粉食品の販売企業として有名な韓国SPCグループによると、2005年来、韓国の小麦粉食品市場は年平均15%のペースで伸び続けている。同社の推定では、2014年、韓国におけるパン、ケーキ、サンドイッチなど小麦粉食品の消費額は6兆3600億ウォン(約7千億円)に達した。