「熊本名物『太平燕』のネット販売が始まった!」という書き込みが、19日にネットに投稿された。このニュースを見た福建省福州市の人々は、「これは、福州の特産だろう?なぜ熊本県のご当地グルメになってるんだ?」と突っ込みの声をあげている。さらに、「日本に著作権を請求しろ」と騒ぎ出す人まで出ている。多くの人が疑問の声を投げかけていることから、太平燕について調べてみた。すると、驚くべきことに、太平燕は日本の熊本県の名物というだけでなく、熊本県の3大郷土料理の一つとして売り出されていた。東南快報が伝えた。
福州太平燕(左) 熊本名物の太平燕(右)
■福州と熊本の太平燕は何が違うのか?
日本の太平燕には「肉燕」(豚肉を叩き潰してサツマイモのでん粉と一緒に練り込んだ豚肉入りワンタン)は入っておらず、春雨が用いられている。日本のオンライン通販で見つけた熊本名物の太平燕のパッケージはどこかインスタントラーメンに似ている。一つ540円で、高菜とんこつ味、白湯とんこつ味、エビ・チキン味など、数種類の味付けがある。
ネットユーザーによると、熊本の太平燕は福州の太平燕と同じ名前ではあるが、作り方や味はかなり異なるという。日本の太平燕は「肉燕」が入っておらず、食べ方はインスタントラーメンに似ている。お椀に太平燕を入れ、熱湯を注ぎ、3分間待った後、最後に薬味や味付けの粉末を入れて完成だ。他にも、日本の太平燕を食べたことがあるネットユーザーは、朝食に利用する以外に、午後のおやつ替わりに食べてもいいと勧めている。味はインスタントラーメンと同じで、辛いものもあれば、あっさりした味もあるという。