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未来の60%の超高層ビルは中国に建造へ

人民網日本語版 2015年05月22日10:04

東芝グループの田建華氏

「世界でこれから建造される超高層ビルの60%は中国で建造されることとなる」。東芝グループの田建華氏が示した図表によると、超高層ビルの高さを総和したランキングで中国は世界トップの位置にあり、その総和は2位の12倍に達している。人民網が伝えた。

田氏は19日、人民網主催のフォーラム「未来の住居の新傾向-上海対話」で、東芝グループの代表としてエレベーターをめぐる講演を行った。田氏によると、大量の超高層ビルの出現には、エレベーター技術の急速な発展も一役買っている。

中国ですでに開業している最高峰の商用ビルは「外灘金融センター」である。93階のホテル階に行くのに、もしも分速60mの普通のエレベーターを使うとすれば、到着に8分かかる。だが中国地区最速の東芝のエレベーターで行けば、1分以内で到着する。「エレベーターはすでに、ビル内の道具や設備であることを超え、最重要の『交通施設』となっている。人々はエレベーターにも『スマート、快適、安心』を求めるようになっている」

エレベーターの快適度を高めるため、東芝は長期にわたって多くの実験を行ってきた。急速昇降するエレベーターにコインを立て、これが倒れないかを確かめるという実験もあった。「東芝がエレベーターの快適さに一貫してこだわってきたことの一例だ」

東芝のエレベーターは安心・安全も追求してきた。「中国では地域差が大きく、エレベーターメーカーは気侯に応じた安全対策を取らなければならない。例えば南方では、台風による停電や水害に対応する必要がある。停電時の継続運転には『トスムーブ』というシステムが開発しされた。このシステムは平常時にはエネルギーを回収して循環利用することもでき、省エネ率は20%に達する。遠隔監視サービスや全天候型24時間のコールセンターもあり、乗客の安全を最大限に守る措置が取られている」

エレベーターのスマート性能の開発も進んでいる。建物に着く前からスマートフォンでエレベーターを予約するシステムもその一つだ。エレベーターの前で長時間待つことなく、行きたい階にすぐに行けるようになる。「携帯電話の指令を合理的に制御できるようになれば、携帯電話とエレベーターとの連動は今後の新たなトレンドとなるだろう」。(編集MA)

「人民網日本語版」2015年5月22日

 

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