しかし、プロジェクト落札を目指す中国中車にライバルがいないわけではない。フランスのアルストム、ドイツのシーメンス、日本の日立が入札を予定しているのだ。
中国車両メーカーの関係者は、「各国の競争相手と比べて、中国の高速鉄道は建設コストが安く、運営経験も豊富だ。今やるべきことは、国外、特に先進国の技術面の認可を取得すること。例えばEUには統一された技術認証があり、欧州市場に進出するには、『欧州相互乗入技術要求』認証を取得しなければいけない」と語る。
▽強まる中英の金融協力
近年、中英両国の金融協力は急進展している。2011年にロンドンでオフショア人民元市場の建設が始まって以来、英国は二国間通貨スワップ契約の契約、人民元適格外国機関投資家」(RQFII)の投資枠取得、人民元建て金融商品の発行、人民元建て債券の発行、人民元決済銀行の指定、中国の銀行の支店設立認可など、様々な分野で他国を一歩リードしてきた。
さらに、英国はこれに留まらず、中英両国の証券市場を連結させようと考えている。オズボーン財務相は中国訪問期間中、中英双方が上海証券取引所とロンドン証券取引所で株式取引の相互乗り入れが可能かについて検討していると表明した。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年10月15日