アリババ、安全保障領域に進出 |
ターゲットの人物や車両の情報を入力すると、データベースがフルスピードで稼働し、犯罪者の車両や容疑者の写っている映像を見つけ出す。このハリウッド映画でよくあるシーンが、今まさに現実世界で実現されようとしている。北京商報が伝えた。
上場企業の海康威視と阿里雲計算有限公司(アリババクラウドコンピューティング)はこのほど、戦略的提携を発表した。双方はクラウドコンピューティングとビッグデータ技術を、家庭のモニタリング、個人の安全な暮らし、「平安都市」の建設などに活用していく。カメラやセンサーなどの監視設備は将来、人の脳のように、目で見て記憶するほかに、モノを考え言葉を喋れるようになるかもしれない。
阿里雲計算は海康威視の「蛍石」公衆動画サービスプラットフォーム、平安都市プロジェクトが最優先するクラウドコンピューティング業者になる。双方は大量の動画のスマート分析の技術提携を行い、スマート動画データに基づく革新の機会を模索する。海康威視の関連ハードも、阿里雲のモノのインターネットプラットフォームとの相互接続を実現する。
海康威視の蛍石事業は、支付宝(アリペイ、中国最大のオンライン決済サービス)を通じてユーザーに動画サービスを提供し、高徳地図(中国携帯地図最大手)と結びつき位置情報を提供する。双方はさらに各自の市場資源を利用し、事業の発展を共同推進する(タオバオの雲智能、B2Bの天猫など)。
阿里雲計算副総裁の喩思成氏は、「監視カメラシステムはモノのインターネットの感知の主要手段だが、伝統的な監視は『感』を重視し『知』が不足しており、動画の中から効果的な情報をスピーディーに抽出することができない。クラウドコンピューティング技術は、大量の動画の保存とスマート分析を可能にした。利用者は効率的かつスピーディーに、動画・画像の中から車両、人員、物品、各種環境の情報を抽出し、秒クラスの調査と検索を実現できる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年10月8日