ネット通販大手・アリババ(阿里巴巴)の米国上場初日の株価は、予想通り力強い動きをみせた。今回の新規株式公開(IPO)の主幹事証券会社は23日に「グリーンシュー・オプション」を行使し、予定数を上回る株式を販売し、予定された資金調達規模を15%上回る株式を募集価格で売り出した。これによりアリババがIPOで調達した金額は250億3千万ドル(約2兆7162億円)に達し、世界でこれまでで最も大規模なIPOとなった。だが勢い盛んな国内資金を海外資金と比べると、割当は少なく、思ったようにアリババ株を手に入れることはできなかった。「京華時報」が伝えた。
▽用語解説:グリーンシュー・オプション
グリーンシュー・オプションとは、予定数を上回る株式を売り出す選択権の制度を指す。米国・ボストンの靴メーカーのグリーンシューが1963年にIPOを行った際にこの語を使用した。グリーンシュー・オプションはこれまでに米証券取引委員会が認めた、唯一の、IPOの価格設定後に主幹事証券会社が株価を安定させるために取ることのできる合法的な手段だ。簡単にいえば、設定された資金調達額を土台として、主幹事証券会社は最大で資金調達額の15%にあたる株式を追加発行でき、その際の価格は募集価格と同等になる。一般的に株価が上昇傾向にある場合、主幹事証券会社はオプションを行使して、利益を確保するとともに、株式を売り出して市場のニーズを安定させることができる。
「人民網日本語版」2014年9月24日