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2014年9月25日  
 

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エボラ出血熱との戦い 大国の責任を果たす中国

人民網日本語版 2014年09月25日14:08

 国際社会は最近、2つの殺戮に気をもみ続けている。1つは過激武装組織「イスラム国」がイラクとシリアで勢力を拡大し、むやみに無辜の民を殺していること。もう1つは西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱だ。後者は急激な発病と強い感染力によって致死率が高まり続けている。世界保健機関(WHO)の統計によると、最も深刻なギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国では22日までに感染が確認された患者、または感染の疑いがある患者は5843人、死者は2803人に達している。(文:賀文萍・チャハル学会シニアフェロー、中国社会科学院西アジア・アフリカ研究所研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 エボラ出血熱は1976年にアフリカで初めて発生。その後30年余りで大規模な流行が3回、中小規模の流行が10数回あったが、アフリカ以外には拡大せず、しかも比較的限られた地域での蔓延だった。だが今回は発生後急速に国境を越え、過去最も大規模で、最も致命的な流行となっている。このためWHOは8月8日、「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と位置づけた。

 急速な感染拡大を前に、感染国政府は膨大なマンパワーと物資を投入しているものの、医療物資と人的資源が深刻に不足し、国際社会の迅速な支援を必要としている。国連の潘基文事務総長も第69回国連総会期間にエボラ出血熱対策のハイレベル会議を招集し、さらなる国際支援を働きかけた。

 エボラ出血熱との世界の戦いにおいて、中国は一貫して先頭を歩んでいる。すでに発生初期の今年4月から、ギニア、リベリア、シエラレオネ、ギニアビサウの4カ国に100万元(1元は約17.8円)相当の支援物資を提供。その後、感染拡大を受けて8月7日に感染状況の深刻なリベリア、シエラレオネ、ギニアに防護服、消毒剤など3000万元相当の緊急人道支援物資の提供を決定した。9月18日には習近平国家主席が訪問先のインド・ニューデリーで、リベリア、シエラレオネ、ギニアのエボラ出血熱との戦い、周辺国の感染防止能力の強化、地域組織の指導・調整役割の発揮を支援するため、これらの国々に2億元相当の資金、食糧、物資を追加支援し、WHOとアフリカ連合に各200万ドルの資金援助を行うと発表した。

 また、それ以上に称賛に値するのが、中国は物資、資金面の支援だけでなく、より貴重で、より急いで必要とされる人的資源、つまり医療チーム、防疫と公衆衛生の専門家もアフリカのエボラ出血熱との戦いの最前線に派遣していることだ。中国は1963年4月に初の外国支援医療チームをアルジェリアに派遣して以来、半世紀余りでアフリカに計2万人以上の医療チームを派遣し、アフリカ51カ国・地域で億にも上る患者に治療を施し、50人近くの医療隊員の命を失った。現在もアフリカ42カ国で中国の医療チーム43組、1000人近くが活動している。今回、危険な感染を前に、感染国に駐在する中国医療チームは逃げ出すどころか、持ち場を堅守し、アフリカの友人と共にエボラ出血熱と戦うことを選んだうえ、中国国内からさらに多くの医療専門家が続々と最前線に駆けつけている。

 西アフリカ3カ国でエボラ出血熱が発生して以来、すでに中国は医療関係者174人を相次いで派遣し、対策を支援してきた。病魔は非情だが、人は有情だ。エボラ出血熱に襲われる中、アフリカ諸国は中国の兄弟が彼らの側で苦難を共にし、共に戦うことを知っている。これは中国とアフリカの友情の真の現れであり、大国としての中国の責任でもある。(編集NA)

 「人民網日本語版」2014年9月25日

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