人民網記者の取材を受ける張西竜代表
中国の社会経済の急速な発展に伴い、海外旅行をする中国人がますます増え、隣国の日本は人気の旅行先の一つとなっている。日本人も中国の観光業の主要な市場の一つだ。互いの国への旅行や観光には、両国民の相互理解を深める重要な役割もある。だがここ数年、中日関係の揺れによって、両国の観光交流にも影響が出ている。人民網のインタビューシリーズ「日本で活躍する中国企業・機構」は今回、中国国家観光局駐日事務所の張西竜代表を訪ね、現在の中日観光交流事業の現状や中国の観光資源の日本での普及について聞いた。
▽中国人観光客は日本の「観光立国」のカギ
1981年に設立された中国国家観光局駐日事務所は、中国が日本に最も早く設立した駐外機構の一つ。張西竜代表によると、設立から約15年は、駐外窓口機構としての活動を中心とし、中国の観光資源を宣伝し、中国に日本人観光客を集める役割を負っていた。その後、中国から日本に旅行する人が増えたことで、活動内容は変化し、中日両国の観光業界の連絡や疎通の業務が増えた。