公費の無駄遣いの制限を受け、中国の高級品の買い手が消費を抑える可能性がある。しかし心配はいらない。多くの企業にとって、本当にお金を握っているのは低所得層の「吊絲」であるかもしれないからだ。米「International Business Times」が2月16日に掲載した記事を引用し、環球時報が伝えた。
吊絲は一夜にして大流行した中国のネット流行語だ。そもそもは出世の見込みのない若い男性を指す言葉だった。彼らは両親と共に生活し、多くの暇な時間と少ない可処分所得をネットに費やす。しかしこの言葉は今や、より多くの中国人を指すようになった。某サイトが実施した調査によると、20代の回答者のうち64%、30代の81%、40代の70%が 自らを「吊絲である」とした。
超セレブと比べれば、吊絲の中国人には金も権力もない。しかしその膨大な数により、各社の注目する力となっている。一部の成功した中国企業は、彼らに的を絞ったサービスを提供し、良好な業績を実現している。
吊絲の消費の実力は、日増しに増加する生活費、新しい仮想経済から来ている。これらの中国人はマイホームやマイカーなどステータスを示すものを手にできないため、ネット上の安価な娯楽にお金を費やしている。現実の生活で高級品が購入できないので、バーチャルの商品を購入しようとするのだ。
テンセントによると、昨年第3四半期の8900万人のユーザーの平均支出は20ドルで、主にアバターを飾る洋服やアクセサリーが購入された。アリババは異なる角度から、吊絲にアプローチしている。同社のファンド投資サービス「余額宝」はリリースからわずか半年後、4900万人から400億ドル以上の資金を集めた。ハードルの高い伝統的なファンドに投資する十分な資金を持たない吊絲は、少しの収入を使い同サービスに投資している。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月20日