中国、今後5年間で10兆ドルの商品を輸入
習近平国家主席は7日、ボアオ・アジアフォーラム年次総会の基調講演で、今後5年間で中国は10兆ドル前後の商品を輸入し、対外投資規模は5000億ドルに達し、海外(中国大陸部外。以下同様)旅行者は延べ4億人を超える可能性があるとの見通しを示した。
近年の輸入統計、対外投資統計、海外旅行統計はいずれも、中国の経済発展が孤立した排他的なものではなく、世界と協力・ウィンウィンするものであることをはっきりと示している。中国は発展すればするほど、アジアと世界に発展のチャンスをもたらすことができるのだ。
中国の経済規模は過去10年間で世界6位から2位へ上昇し、世界全体に占める割合は4.4%から10%前後へと高まり、世界経済の成長に対する貢献率は20%を超えた。
■様々な保護主義が台頭する中、中国の輸入伸び率は3年連続で増加
現在、世界各国は日増しに結びつきを強め、相互依存を深め、平和・発展・協力・共栄という時代の潮流が一段と力強くなっている。だが、それと同時に世界は太平とはとても言えず、世界経済全体の再生は困難かつ複雑で、国際金融には依然多くのリスクが存在する。様々な形の保護主義が台頭するこの時期に、中国の輸入伸び率は3年連続で増加した。
次の段階の輸入促進策について、于広洲・税関総署署長は「税関監督・管理政策は国の貿易政策、産業政策と進んで協調と一体化を図る。監督・管理とサービスの改善を一層重視し、管理体制・制度を整備し、通関の円滑化を一段と進め、しっかりと管理できることを前提に緩和と迅速化を実現する」と表明した。
商務部(商務省)の沈丹陽報道官は、輸出を一層安定化すると同時に、引き続き輸入促進措置を講じると表明。主な措置として(1)輸入関税構成を最適化し、輸入奨励製品リストを調整し、財政・金融など様々な手段を活用して輸入の増加を促す(2)輸入促進システムの構築を強化し、アフリカ商品展、南アジア商品展などを支持し、成功させ、企業を組織して海外で輸入貿易促進活動を繰り広げる(3)輸入貿易促進の革新・モデル区の試行を着実に拡大し、輸入貿易集合区による周辺地区の輸入への波及・先導効果を発揮する----を挙げた。