鳥インフルH7N9型、江蘇省でも4人の感染確認
中国で発生している鳥インフルエンザ(H7N9型)で、中国衛生・計画出産委員会は2日、江蘇省南京市の女性ら4人が新たに感染していたと発表した。4人は重体で入院中という。感染者は計7人となった。新華網が報じた。
江蘇省衛生庁の発表によると、新たに感染が確認された4人のうち、南京市江寧区に住む45歳の女性は、家禽処理の仕事に携わっていたという。同女性は、3月19日から、発熱や目まい、全身のだるさなどの症状が出始め、27日午前に、症状が重くなったため南京市内の病院の集中治療室(ICU)に移され治療を受けていた。その後30日には、同省疾病控制センターで、2日には中国疾病控制センターで共にH7N9型の陽性反応が出た。そのため、同庁は関連の要求に基づき同日午後、専門家を集め、患者の臨床状態や検査結果、流行病学の調査結果を総合し、H7N9型に感染したと診断を下した。H7N9型の感染が確認されたのは、江蘇省ではこの女性が初めてだった。その後の調査によると、同患者が密切に接触していた49人には、今のところ、発熱などの症状は見られず、異常はない。
ほかの32歳と48歳の女性、83歳の男性の3人もH7N9型の感染が確認され、同様の症状が見られるという。
現在、4人からはヒトからヒトへの感染は確認されていない。しかし市民の間に不安が広がっていることから、専門家は「パニックになる必要はなく、慎重に行動するように」と指摘。▽手洗いや室内の換気などの慣行▽栄養のある食事をし、体質の強化に努める▽病死した家畜を食べることや接触を避ける▽発熱やせきなど、急性呼吸器感染症の症状、特に高熱や呼吸困難を患った場合、すぐに病院に行く--などを呼び掛けている。
前出委員会の3月31日の発表によると、上海市と安徽省でも、計3人のH7N9感染が確認されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月3日