鉄道の政府・企業分離 運賃引き上げはあるか? (2)
しかし鉄道部門の消息筋は、「短期間内に乗客・貨物輸送価格が大幅に調整されることはない。これまで鉄道輸送の価格は中国鉄道部がプランを提出し、中国国家発展改革委員会(発改委)が中国国務院の審査に送り、鉄道部門によって実施されていた。今後の価格決定の主体は、中国鉄道部から中国鉄路総公司に移される。同社は経済効果を重視するが、価格主管部門は依然として公益性と企業の経済性の間でバランスを維持する」と指摘した。
北京交通大学経営学院の趙堅則教授は、「鉄道乗客輸送は深刻な赤字に陥っていることから、市場の調節に基づき、運賃が引き上げられるだろう。当然ながら具体的には、市場の状況に応じ、発改委の管理を受けつつ、より柔軟な価格設定が行われるだろう。例えばこのほど鄭州・蘭州鉄路局はピーク時以外の寝台価格を引き下げたが、これは将来的に運賃の柔軟な調整の常態になる可能性が高い。しかし全体的に見て、運賃は上昇すると見られる。貨物輸送価格は市場の需給バランスに応じ調整を行うため、全体的に大きな変化が生じることはない」と分析した。
中国工程院院士、中鉄隧道集団副チーフエンジニアの王梦恕氏は、「鉄道の今後の価格調整は、中国石油化工集団公司や中国石油天然気集団公司と同様、市場の法則に基づき、上げるべき時は上げ、下げるべき時は下げるようにすればよい」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月22日