北京の深刻な渋滞 年間損失額は1000億元超 (3)
◆各国の対策
いかに交通渋滞を解決するべきか。中国の各都市はすでに、さまざまな措置を講じている。北京の場合、自動車は毎週1日に限り、五環内に入ることができない。他にもナンバープレート抽選制度、駐車料金の差別化徴収、公共交通機関を優先する専用車道、公共バスと地下鉄の料金引き下げ、公共交通機関の使用の奨励等が実施されている。上海市はシンガポールに倣い、ナンバープレートの競売により交通量を抑制している。深セン市は駐車場を業務エリア・ビジネスエリア・居住エリアの三種類に分け、駐車料金を差別化徴収する等の対策を予定している。
中国の多くの都市(特に2・3線都市)の地方政府は現在、公共自転車のレンタルを推進している。
中国の他に、世界各国もさまざまな措置を講じ、交通渋滞に対応している。ロンドンは「渋滞税」を導入している。シンガポールは市民による自主的なナンバープレート制限を促しており、減免税の奨励策や、競売による10年間の「自動車所有証」の付与を実施している。香港は法律を通じ、自動車に対して高額の初回登録税を設定している。初回登録税は自動車の価値を基準とし、税率を調整する。また政府も都市の交通状況に応じ、税率を適時調整する。東京は法律により、購入前に居住地の警察署で固定的な保管場所(購入・レンタルのいずれも可)の証明書を発行するよう定めている。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月10日