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中国、高学歴は就職に不利 「学部卒」と学歴詐称の院生も

 中国湖北省武漢市でこのほど、大学院修士課程に在籍する女子学生が、就職活動に行き詰り、履歴書の学歴を「院卒」から「学部卒」に改ざんして就職活動を再スタートさせるという珍事件が起こった。この一件は、院生の就職難に対する社会の関心を広く誘発した。5日付「武漢晨報」記事を引用して中国青年報が報じた。

 全国大学学生情報相談・就職指導センターがまとめた「全国大学卒業生就職状況」によると、大学院受験者数が100万人の大台を初めて突破した2005年から2009年まで、院生の就職率は下降の一途をたどっている。2009年と2010年には、院生の就職率は学部卒の就職率を下回った。江蘇省人材市場の統計データによると、2011年卒業者の就職率を学歴別に見ると、修士課程院生は86.6%、学部生は90.3%、専科生(短大生)94.1%と、院生の就職率は専科生より約8%も低く、就職率と学歴が反比例するという現象が起こった。

 このような状況から、高学歴はもはや、理想的な仕事に就くための「通行手形」ではなくなったという事実が見て取れる。2003年の教育関連統計データと2012年の全国大学院学生募集要項を見比べると、年間の院生募集人数は、22万7人から51万7200人に増加、10年間で1.35倍拡大した。それに伴い、就職難という状況も生まれた。中国人力資源・社会保障部(人社部)が発表した最新の労働統計年鑑によると、2010年の都市部における失業人口のうち、25歳から29歳までの男性の場合、学部卒業者の失業率は28.7%、大学院修士課程修了者は53.3%。同年齢層の女性では、学部卒業者の失業率は37.8%、大学院修士課程修了者は57.1%だった。この年齢層の院生のほとんどが新卒で、初めての就活にチャレンジしたものの、実際の失業率は学部生に比べ約20%も高い結果に終わった。30歳から34歳の場合も、院卒の失業率は学部卒より高い。特に女性でこの傾向が顕著に見られ、学部卒の失業率が8.2%であるのに対し、修士卒は28.6%だった。

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