京広高速鉄道の全線開通が伝えることは?
全長2298キロメートルに及ぶ、北京と広州(広東省)を結ぶ京広高速鉄道が26日に全線開通した。この世界最長の高速鉄道が開通したことは、中国の高速鉄道建設にとって新しい象徴的な出来事だといえる。人民網が伝えた。
このニュースについて、ある海外メディアは、これほどの距離を米国で電車で移動すれば30時間はかかるが、京広高速鉄道ではわずか8時間だ。中国の高速鉄道の営業距離がほんの数年間で急速に伸びたことから、中国の発展のペースがうかがえる、とうらやましげに報じた。
同鉄道の全線開通が雄弁に物語るように、「メードインチャイナ」(中国製造)は大任を担えるようになり、中国の国有企業は重要なインフラ建設や重要なプロジェクトの運営管理において何ものにも取って代わることのできない役割を果たしている。高速鉄道の建設であれ、自動車の製造であれ、国有企業とメードインチャイナが主力を担っている。たとえば同鉄道に投入された最高時速300キロメートルの列車ユニットのうち、中国南車株式有限公司が製造した製品が運行能力の70%以上を担っている。
これと同時に、メードインチャイナはハイエンド製造業への発展を遂げた。中国は多くの国にスーパーマーケットの棚に並ぶような廉価な日用品を提供できるだけでなく、高速鉄道建設の技術や製品を提供することも可能になった。普通の日用品と比較すると、現代型設備製造業の付加価値が著しく高まっている。