黎明期迎えるハイブリッド車　狭まるトヨタ包囲網

　ハイブリッドと日常生活との距離がますます縮まっており、自分の暮らすコミュニティのエレベーターでトヨタのハイブリッド車「カムリ」、「プリウス」の広告を目にすることが多くなった。「中国経済網」が伝えた。

　広汽トヨタの馮興亜執行副総経理はこのほど取材に応える中で、「消費者の多くはまだハイブリッド技術の原理を理解していないため、まず基本的な概念を伝えることが必要だ。現在の自動車技術の発展状況を踏まえると、ハイブリッドは今後、大量生産が可能で省エネ効果が最も高い技術になる見込みだ」と述べた。

　馮氏は、「各自動車メーカーがグローバル化の中で進める大量生産が、ハイブリッドの市場での普及を推し進める」と話す。また同社は自動車大手がトヨタに対抗し、トヨタが長年にわたって営業してきた市場を攻め取ることには興味を示さず、このような状況の下で市場にはトヨタを包囲する力が集結するとの見方をしているという。

　政策は消費を牽引する促進剤になる。現在、広東省広州市で新エネルギー車を購入しようとする場合、当選率は100％で、財政補助が受けられるため、業者は新エネルギー車の普及に最も力を入れている。米国を拠点とする大手調査会社J.D.パワーのアジア・太平洋法人中国エリアの梅松林副総裁によると、政府の態度が明確なため、中国は世界の新エネルギー車発展において最も期待できる市場になったという。

　自動車業界で一致した見方で最も新しいものは、消費者はいわゆる新技術を使ってみるまでは気にもとめないが、使い始めればもう離れることはできず、一つの消費習慣になるというものだ。ハイブリッド技術もこのような吸引力をもった新しい技術だ。