シンガポール大学で教員をしている張さん(女性)は、次の通り語った。
留学や仕事で、米国とシンガポールに住んだ経験がある。海外に住み始めた当初は、自炊する余裕などほぼ皆無だったが、そのうちに中華料理が懐かしくなり、レシピを見ながら作ってみた。思いがけず、職場の同僚たちは、私が作った料理にノックアウトされたようだった。また、米国留学時代に初めてクラスメートを家に呼び手料理でもてなした時、「オランダ豆と臘肉の炒めもの」や「ジャガイモ細切りのピリ辛炒め」など、普段食べている簡単な料理を出した。しかも、臘肉が手に入らずハムで代用した。だが、このような家庭料理が大絶賛され、評判は瞬く間に広まり、「ぜひ私も家に呼んでご馳走してほしい」と多くのクラスメートからせがまれた。今はシンガポールで教員の仕事をしているが、やはり中華料理で多くの同僚の「胃袋」を制覇した。パーティを開くときは必ず、私は料理長を任される。数品の中華料理をテーブルに出して、ようやくシェフの仕事から解放される。(編集KM)