約2000社の出展企業、1134台の展示車、23万平方メートルの展示面積、118台の世界初公開車種(うちグローバル企業の世界初公開車種が31台、アジア初公開車種が45台、コンセプトカーが71台、新エネ車が79台)。これらの確かな指標は、北京国際モーターショーを「世界最大」の玉座に押し上げた。賑やかなモーターショーは、中国自動車産業のどのような発展すう勢と、構造の変化を反映しているのだろうか?人民日報が伝えた。
◆中国ブランド、逆境のなか力強く前進
奇瑞汽車の尹同躍董事長(会長)は、「今回のモーターショーでは、新たなコンセプトカー『concept α』、『concept β』を展示し、国内初の自動車設計理念『Chery Design』を発表した。当社の未来の製品設計の方針が、徐々に明確になっている。当社の戦略転換の初歩的な成果を示す『艾瑞沢7』と『瑞虎5』は、今年に入ってから販売台数がうなぎ登りになっている。当社の戦略転換は収穫期を迎えた。3年に渡るモデルチェンジで強い圧力を受けたが、これは今や当社の自信に変わりつつある」と語り、中国ブランドの現状をひとつの側面から明らかにした。
中国ブランドの乗用車の今年第1四半期の販売台数は6.6%増に留まり、乗用車全体の増加率(14.7%)を下回った。市場シェアは、前年同期比で2.6ポイント低下した。市場の調整、合弁ブランドの低価格戦略を受け、中国ブランドはデザインや技術面で大きな進歩を実現したが、直面する競争環境は悪化を続けている。いかに調整・モデルチェンジ、改革・革新を進め、ブランド・製品・品質などの弱点を早急に補い、市場に対する敏感な反応を発揮し、3・4線都市で入念に取り組み、コスト面などの優位を活かすかが、中国メーカーの直面する大きな課題となっている。