タバコが健康に悪いということは良く知られている。実際、タバコを吸うことは健康に悪影響を与える最大の要因とも言える。しかし、実はタバコを吸わなくても、ある生活習慣は、タバコと同じくらい健康に悪影響を及ぼす場合がある。最近、米国の健康ニュースサイト「RODALE NEWS」に喫煙と同じくらい健康に良くない6つの習慣という最新記事が掲載された。生命時報が伝えた。
1.一日中座り続ける
オフィスや車に長時間座り続けることは、多種多様な健康被害や疾患をもたらす。しかも、たとえ常日頃身体を鍛えていても、長時間座り続けることの弊害は解消できないという。カナダのアルバータ州の医療機関、アルバータ州保健サービス・ガンセンターの新しい研究結果によると、毎年16万件の乳がん、結腸がん、前列腺がん、肺がんはすべて運動不足が関係しており、喫煙による被害はその中の3分の2程度でしかないのだという。専門家は、仕事中に定期的に身体を動かす習慣を身につけ、家の中でもできるだけ頻繁に身体を動かすべきだと忠告している。
2.ガスを使う際に、換気扇を回さない
米医学学術誌「Environmental Health Perspectives」誌に新しい研究結果が掲載された。それによると、ガスを使用する際に、換気扇を回さないと、部屋に基準を上回る一酸化炭素や二酸化窒素、ホルムアルデヒドが蔓延するという。この3種類の汚染物質はタバコの副流煙にきわめて多く見られるものだ。専門家は、どんな料理方法であれ、ガスを使用する際には、必ず換気扇を回すべきであると忠告する。それによって、汚染物質を60%から90%ほど減少させることができるという。
3.肉を食べ過ぎる
動物性蛋白質はガン細胞の分裂を促すインスリン様成長因子(IGF-1)を促進させる。米医学学術誌「Cell Metabolism」に掲載された南カリフォルニア大学のある研究結果によると、中年時に大量の動物性蛋白質を摂取したグループは後にガンで死亡する比率が同年齢の4倍に達することが明らかになった。それに対し、65歳以上の人にはなんら悪い影響が見られなかった。専門家は、豆類などの植物性蛋白質を、一部の動物性蛋白質の代わりとして摂取すべきと忠告する。中年層は毎日体重に基づいた蛋白質(体重0.9キログラムに対し0.8グラム)を補充するべきだという。
4.高温で揚げた食品を食べる
多くの研究によって、食用油は温度が高くなりすぎると、アクロレインや大量の汚染物質・抗アンドロゲンを発生することが明らかになっている。この発ガン性物質はタバコの煙にも含まれており、呼吸気管支炎になりやすくさせる。専門家は、オリーブ油を多めに使用し、料理をする際には、温度を高くしすぎないようにすることを薦めている。
5.室内での日光浴
「米国医学協会雑誌」に掲載された研究内容によると、米国では毎年室内の日焼けによる皮膚がんの発生が42万件にも上がっている。これに対し、喫煙による肺がんは22.6万件に過ぎない。米学術雑誌「Evolution and Human Behaviour(進化と人間行動)」に掲載された研究によると、ニンジンやトマトを食べることで皮膚は自然ときれいになるという。
6.長期的な睡眠不足
長期にわたる睡眠不足は高血圧、心臓病、脳梗塞、肥満およびその他多くの健康被害を起こしやすくする。ある研究によると、毎晩の睡眠が6-7時間に満たない場合、死亡率の増加率は喫煙と同程度になるという。このほか、深い睡眠の欠如や昼夜が逆転するなどの生活の乱れは腫瘍の成長速度を加速させる。毎日、7-8時間の十分な睡眠をとることが健康にとって重要である。(編集MZ)
「人民網日本語版」2014年4 月22日