あるネットユーザー(女性)が最近、微博(ウェイボー)上に、ドイツ、オーストリア、チェコの3カ国旅行を、イラストエッセイにして投稿し、話題を呼んでいる。同ユーザーは「日本のイラストレーター、たかぎなおこさんの作品が好き。専門にイラストを勉強したわけではないが、趣味で1年以上かけて16日間の旅を絵本にした」と語っている。同作品には、母親・夫と外国を旅する心温まるストーリーのほか、実用的な「旅の攻略」も含まれている。揚子晩報が報じた。
旅の思い出を1年かけてイラストエッセイに
たかぎなおこは、旅やグルメなどの身近なテーマを親しみやすいイラストエッセイで連載し、人気を得ており、同ユーザーもファンの一人。友人の勧めもあり、絵本の作成に至ったようだ。
同ユーザーによると、ヨーロッパ旅行に出かけたのは2011年で、ドイツに住む親戚の誘いで、夫と母親3人で、3カ国を訪問する旅に出かけることになったという。
同イラストエッセイはまず、ビザを取得する場面から始まる。登場するキャラクターはシンプルに描かれているが、セリフがかわいくてユニークだ。同ユーザーによると、取得したのは訪問ビザ。観光ビザよりも取得が簡単かと思われるがそんなことは全くなく、手続きに走り回ったという。同作品の中では、「シェンゲン圏に旅行に行く場合は、可能滞在時間が最も長い国を申請先にしたほうがいい」と、申請のコツが書かれている。
また、同作品には、旅の途中でユーザーと夫が夫婦喧嘩をするシーンもある。同ユーザーが、「これがホテルの住所と電話番号、地図だから、ちゃんと保管しといてね」と夫に念を押し、夫も「まかせろ」と言っていたのに、地下鉄を降りると、紛失していたのが喧嘩の原因だ。夫が涙を流し、妻がカンカンに怒っているそのシーンは、まさにマンガの王道シーンという感じだ。その後、幸いにも偶然そのホテルを見付けることになる。「私が機嫌を悪くしていると、主人と母親が『早くご飯を食べに行こう』と言い、行った中華料理の店の横がホテルだった。食事をしたら、機嫌も治った。おいしいものには目がないから、しょうがない」。