来場者がテスラのEVに注目 |
「第2回中国(上海)国際技術輸出入交易会」(略称は上交会)が24日、上海世博展覧館で開幕した。上交会は科学技術成果の資本化・産業化の促進を目的とし、中国商務部(省)、中国科学技術部(省)、国家知識産権局(知財局)、上海市政府が共催するもので、米国の電気自動車メーカー・ テスラモーターの電気自動車(EV)など、国内外のハイテク製品が展示され、会場に活気を添えた。科技日報が伝えた。
北京モーターショーへの出展を見送り、上交会で「初公開」されたテスラのEVは、最も注目を集める展示品で、試乗して中をじっくり見ようとする来場者が車を取り巻いた。テスラの製品PRは、「アクセルを踏んでから5.6秒で時速100キロに達し、一滴のガソリンも使わない」と威勢がいい。テスラの中国区としては初の充電スタンド「スーパーチャージャー」が、すでに上海金橋区に建設されているという。
話題の製品が登場し、現場の一般客のEVに対する興味が最高潮に達した。3号館に展示された4輪スマート小型EVの「IEV」は、ボディーの材料に100%炭素繊維を使用しており、その小さな体に大きな知恵を秘めている。このコンセプトカーは同済大学などが独自に開発したもので、全長1.7メートルのコンパクトなボディにより、そのままエレベーターに乗ることができる。
IEVより小さいのは、カプセル内視鏡だ。安翰光電技術有限公司が開発した新型カプセル内視鏡「Navicam」は、胃病患者の胃カメラの苦しみを根本から取り除くことができる。患者は胃の検査の時に、カプセル内視鏡を水で飲み込み、15分休むだけで、痛みのない、感染の恐れもない胃カメラ診断を完了できる。
中国の各ハイテクパークの製品も同じく注目を集めた。上海張江国家自主創新モデル区は24社の企業を選び、60点(セット)のハイテク製品、同モデル区の戦略的発展産業を展示した。3Dプリンタ、腫瘍マーカータンパク質解析技術、ナノガラス断熱・耐水コーティング、3D自動車運転シミュレーションなど、注目度が高く、高い革新力を持ち、幅広い普及が期待できる技術により、同モデル区の科学技術革新の実力を示した。国内の出展企業のうち、中小企業が57%を占めた。また今年の上交会は個人発明家のブースを特設し、「電子ネットワーク空気洗浄装置」、「スマート電子盲導犬」を含む多くの新技術を展示した。
中国科学技術部の王偉中副部長は開幕式の式辞の中で、「中国のハイテク企業数は約6万社、科学技術型中小企業は約30万社に達し、中国の技術革新の主力軍になろうとしている」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月25日