米アカデミー賞候補「ライフ・オブ・パイ」、25日から日本公開
米映画芸術科学アカデミーが10日発表した第85回アカデミー賞候補に11部門でノミネートされた「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(中国名:少年派奇幻漂流)が25日から日本全国で公開される。「環球網」が伝えた。
同映画は世界的な文学賞ブッカー賞に輝いたヤン・マーテルのベストセラー小説「パイの物語」を、「ブロークバック・マウンテン」などで知られるアン・リー監督が映画化したものだ。リチャード・パーカーと名付けられたどう猛なベンガルトラと一緒に救命ボートで227日間大海原を漂流することになった16歳の少年パイのサバイバルを描く。
同映画が今回ノミネートされたのは、作品賞、監督賞、編集賞、歌曲賞、脚色賞、撮影賞など11部門。アン・リー監督自らが持つ2000年「グリーン・デスティ二ー」の10部門、2005年「ブロークバック・マウンテン」の8部門のノミネート記録を塗り替えた。同映画はこれ以前にも米タイム誌が選ぶ「2012年の映画トップ10」の3位にも選ばれていた。
「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」は2012年9月28日に第50回ニューヨーク映画祭のオープニングで世界初上映され、中国では昨年の11月22日に公開された。米国と中国に比べると日本での公開時期はかなり遅い。「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」の興行成績は4億米ドル(約355億9200万円)を超え、これでアン・リー監督の興行累計成績は計12億米ドル(約1067億円7600万円)となり、ジョン・ウー監督が長年保持していた中国人監督の累計興行成績トップの座を奪った。日本でも非常に良い成績が期待できる。(編集MZ)