今年のショッピングイベント「618」では、20ヶ国の駐中国使節がオンライン・オフライン方式でカメラの前に立ち、自分たちの国の商品を中国に売り込む「PR担当」になった。
ここ数年、消費財の輸入が徐々に増加した。中国商務部(省)がまとめた統計によれば、2022年の消費財輸入額は1兆9300億元(1元は約19.8円)に達し、12年の2倍あまりとなり、輸入総額に占める割合は11%だった。越境ECの輸入額は5600億元だった。こうした状況の背後には、より多くの輸入商品とブランドが中国市場進出の歩みを加速させていることがある。
中国のECプラットフォームの京東がこのほど発表した「輸入消費報告2023」によれば、今年1-5月の京東の輸入ブランド商品の取引額は20年同期より50%増加し、輸入ブランド商品の種類は同114%増加した。スリランカのセイロンティー、キプロスのブルーワイン、カザフスタンのラクダミルク、セルビアのラキヤ……今年の「618」期間には、こうした海外からやって来た珍しい商品がECプラットフォームで好調な売れ行きを示した。
また同報告によると、中年層の間で輸入商品消費への意欲が高まったという。オンライン輸入商品消費市場を見ると、80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)が引き続き消費の中心を占めた。同報告のデータでは、26-35歳層の購入額が全体に占める割合は45%に達した。注目すべきなのは、46-55歳層の輸入商品の消費意欲が急速に高まったことだ。今年1-5月のこの層の輸入ブランド商品の購入額は20年同期より200%以上増加し、極めて高い消費のポテンシャルを示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年6月28日