北外灘(バンド)にある上海港フェリーターミナルに停泊するクルーズ客船「招商伊敦号」 画像は取材対応者が提供
中国の招商維京遊輪(バイキングクルーズ)初の国際クルーズ船が18日、上海港国際客運中心碼頭(フェリーターミナル)から出航した。テーマは「和の魅力を巡る15日間日本周遊クルーズ」で、14泊15日の旅となる。中国交通運輸部(省)が3月に「国際客船」の「試験運航再開プラン」を発表して以降、中国船籍の豪華クルーズ船が海外の寄港地に向けて出港するのはこれが初めてとなる。新民晩報が報じた。
今回出港したのは、初の中国船籍の豪華クルーズ船「招商伊敦号(チャイナ・マーチャンツ・エデン)」。上海を出発し、大阪、高知、鹿児島、名古屋など9ヶ所に寄港した後、上海に戻る計画だ。
このクルーズは、中国人観光客にとって非常に快適な豪華クルーズ船「自由旅行」となりそうだ。クルーズ船が寄港地に到着した後、乗客は自由に観光することができる。また、出国手続きをした後、船内でお得なツアーや現地の特色ある体験を旅行会社に申し込んで、「自由旅行」を存分に楽しむこともできる。これまで中国から日本に向かっていた国際クルーズ船と違い、「招商伊敦号」は、「海の上での人と文化の体験」をテーマにしており、カジノは設置されておらず、8歳以下の児童の乗船も受け付けていないため、非常に静かでゆったりとした雰囲気を楽しむことができる。招商維京遊輪は、オリジナルの劇場パフォーマンスや、至る所に設置されているアート作品と書籍、興味深い人文講座などを提供して、旅客に快適な「スロートラベル」を楽しんでもらえるよう工夫している。
その他、船の客室465部屋全てにプライベートバルコニーが設置されており、旅客は自分の部屋から海の景色を楽しむことができる。また、旅客2人に付き1人の乗組員が対応し、中国語でサービスが提供されている。レストラン・ダイニングバーは7ヶ所あり、中国人観光客の飲食の習慣に合わせた料理を含めた世界のグルメ800種類以上が提供されており、さまざまな味を存分に楽しむことができるようになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月20日