資料写真:哈爾浜(ハルビン)市の松花江のほとりの海水浴場では、市民が砂浜にテントを張っていた。(撮影・孫漢侖)
消費市場の持続的な回復に伴って、今年のショッピングイベント「618」では若者が非常に強い消費意欲を示した。新消費サービスプラットフォーム「楽信集団」傘下の楽信研究院がクレジット消費プラットフォームの分期楽商城と共同で19日に発表した「618若者消費インサイト報告」によると、今年の「618」では注文量と取引をした人数の累計がいずれも増加し、注文量は前年同期比78%増、取引人数は同68%増だった。そのうち若者の消費の伸びに対する貢献が非常に目立ったという。中国新聞網が伝えた。
同報告によれば、一線都市と二線都市では、若者が仕事の合間にキャンプ、サイクリング、ペットなど「ゆとりあるライフスタイル」を通じてストレスを解消している。これにより、キャンプギア、サイクルウェア、ペットフードなどの商品の取引額が同100%以上増加した。また一部の気持ちをリラックスさせてくれる商品が一線・二線都市の若者に人気だ。例えば、男性のリラックス目的の買い物ではデジタルオーディオ・ビデオ製品、電子ゲーム類が同130%以上増加し、女性はネットで人気のぬいぐるみ、「顔面偏差値」の高い折りたたみスマートフォン、「縁起物」のアクセサリーを買い物かごに入れる人が多かった。
こうした傾向は最新の消費発展トレンドにも合致している。英調査会社ミンテルの「グローバル消費者トレンド2023」の予測では、2023年以降の5年間にグローバル消費市場に影響を与える5大トレンドの一つとして、「ゆとり生活」が挙げられている。
若者の「ゆとり生活」に対する理解は単に楽しみを享受することにとどまらず、生活の効率を高めることもその中に含まれる。経済が回復するにつれ、ますます多くの若者は一線都市に回帰し、時間を仕事に使いたいと思い、家に帰ってから煩瑣な家事に悩まされることは望まない。そのためスマート化した生活家電が人気商品になる。同報告によれば、掃除ロボット、エアフライヤー、スマート便座、食洗機、下着洗濯機が一線都市のスマート生活家電の人気ランキングでトップ5に並んだ。
故郷に帰って起業したり就職したりする人が増加するつれ、三線都市と四線都市で旺盛な消費のポテンシャルが示されるようになった。同報告によれば、今年の「618」に三線・四線都市の取引額は同42%増加し、成長率は一線・二線都市を抜いた。具体的に見ると、モントーン種ドリアン、コーヒーメーカー、クレーム ドゥ・ラ・メール(モイスチャライジングクリーム)が三線・四線都市で消費が爆発的に伸びた商品で、成長率はいずれも3けたに達した。
同報告によれば、一線・二線都市の若者に比べ、「帰郷した新青年」は故郷に戻ると生活のストレスが小さくなり、可処分所得が増え、消費能力が増強されながら、大都市で身についた品質重視の消費習慣も残しており、こうしたことが三線・四線都市の消費の高度化をもたらした。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年6月20日