习专栏

中国外交部米州・大洋州司司長がブリンケン米国務長官の訪中について説明

人民網日本語版 2023年06月21日09:03

中国外交部(外務省)米州・大洋州司(局)の楊涛司長は19日、米国のブリンケン国務長官の訪中の状況を説明した。中央テレビニュースが伝えた。

楊司長は、「今回のブリンケン国務長官との会談は、率直で、踏み込んだ、建設的なものだった。中国側は会談の中で以下の点を重点的に述べた」として、次の6点を挙げた。

(1)現在の中米関係の困難な局面の根本的な原因がどこにあるかをはっきりさせた。現在、中米関係は国交樹立以降で最も低迷しており、こうした状況は両国民の根本的な利益に合致せず、国際社会の共通の期待にも合致しない。中米関係を低迷させた根本的な原因は、米国が中国に対する誤った認識を持ち、中国に対する誤った政策を取ったことにある。

(2)中米関係は曲折を経ており、米国は深く反省する必要があることを指摘した。米国は中国に対する客観的で理性的な認識を持ち、中国と向き合って進み、中米関係の政治的基礎をしっかり守り、予想外の偶発的な出来事に冷静で専門的かつ理性的に対処し、溝を管理・コントロールし、戦略面での偶発的事態を回避しなければならない。習近平国家主席とバイデン大統領がバリ島での会談で達した共通認識を徹底して実施し、中米関係の悪化を食い止めて安定させ、正しい軌道に戻るよう推進しなければならない。

(3)中米関係を安定させる方向性と道筋を示した。中米双方は歴史や人々、世界に対して責任ある態度で、中米関係の悪化を転換させ、健全で安定した軌道へ戻ることを推進し、新しい時期に中米が正しく付き合う道を共同で探し出すべきである。目下の急務は、両国首脳のバリ会談での共通認識を真に実行に移し、習主席が打ち出した相互尊重、平和共存、協力ウィンウィンの原則を従うことであり、これは双方がともに堅持すべき精神、共同で守り抜くべき最低ライン、共同で追求すべき目標でもある。

(4)中国の発展振興の歴史的なロジックと必然的な流れを説明し、中国式現代化の鮮明な特徴と全過程にわたる人民民主の豊富な内容について説明し、米国に対し「国が強くなれば必ず覇権を唱える」という紋切り型の見方を中国に当てはめず、西側の伝統的大国がこれまでに歩んだ道筋を基準にして中国を誤って判断することのないよう促した。

(5)中国の核心的利益と重大な関心事におけるボトムラインとレッドラインについて重ねて説明した。中国は台湾、民主主義・人権、路線・制度、科学技術への抑え込みなどの問題における中国の厳正な立場を説明し、明確な要求を打ち出した。米国に対し、「一つの中国」の原則と中米間の3つの共同コミュニケを遵守し、中国の主権と領土的一体性を尊重し、「台湾独立」に明確に反対するよう促した。さらに、「中国脅威論」を煽りたてることをやめ、中国に対する不法な一方的な制裁を撤廃し、中国の科学技術の発展への抑え込みをやめ、中国の内政にみだりに干渉しないことを求めた。

(6)一連の前向きな共通認識に達し、成果をあげた。そのうち最も重要なのは、両国首脳のバリ島会談で確定された共通認識を実行に移し、会談で確定されたアジェンダに戻ることで双方が同意した点だ。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年6月21日

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