端午節(端午の節句、今年は6月22日)に合わせて22日から24日までが3連休となった中国。3連休中、中国南方エリアの多くの地域では大雨となったのに対して、北方エリアのほとんどの地域では厳しい暑さとなった。例えば、23日は上海市や浙江省、広東省、広西壮(チワン)族自治区といった地域では大雨となったのに対して、京津冀(北京市・天津市・河北省)、山東省、河南省、内蒙古(内モンゴル)自治区、新疆維吾爾(ウイグル)自治区などの一部の地域では、35度から39度の猛暑日となった。
24日午後1時51分、北京の代表的な観測所「南郊観象台」では気温が40度を超え、同観測所で観測史上初めて3日連続で気温が40度を超えた。
北方には27日から30日にかけて再び熱波襲来へ
中国北方エリアには、今月20日から熱波が襲来し、気温が急上昇。北京市や天津市、河北省、山東省などの国家観測所21ヶ所の最高気温が過去最高を記録した。天津大港と北京湯河口の気温は41.8度に達した。
中央気象台は、北方エリアでは、25日と26日は気温が一旦落ちつくものの、27日から再び熱波が襲来し、月末まで厳しい暑さになると予想している。
7月上旬と中旬には華北と華東エリアに熱波が2度襲来
中国気象局の気候サービス首席専門家・周兵氏によると、北方エリアの都市を見ると、国家気象センターは、7月上旬と中旬に、華北エリアや華東エリアといった地域で、熱波が2度襲来すると予想している。7月下旬以降は、華北を始めとする地域で雨季を迎え、高温もやや解消されるとみられている。
今年の南方エリアの高温はエルニーニョ現象の発生が背景にあり、それにより長江流域の南方などの地域で降水量が増えている。そのため、全体的に見ると、今年、南方エリアは例年よりも暑さが弱まっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月25日