6日、二十四節気の9番目であり、夏を6つに分けたうちの3番目の節気「芒種」を迎えた。
気温が少しずつ高くなり、雨の日が増えるにつれて、麦畑は黄金色に染まり、農作業の繁忙期を迎えている。
6月5日、貴州省黔東南苗(ミャオ)族侗(トン)族自治州丹寨県揚武鎮長青コミュニティで、稲の苗を運ぶ男性ら。(撮影・黄暁海)
農家では「芒種」を境に、夏の収穫、種まき、農作物の管理に忙しい時期に入り、中国では「三夏大忙」と言われている。
「芒種」の頃は、夏バテしないように、健康管理に特に注意を払わなければならない。この時期は冷たい物を控え、さっぱりとした物を食べるようにすると良い。
1、 健康管理の原則:冷たい物は控え、暑くてもエアコンを使わない
「芒種」が過ぎると、気温が急上昇し、体内の熱を発散させるために毛穴が開き、汗の量が増える。そのような時に、冷たい物を食べたり、飲んだりしすぎると、夏風邪の原因になる可能性がある。
水分補給に注意し、代謝を促進し、体内の熱が発散されるようにしなければならない。
この時期、中医学でいう「陽気」が最も盛んになり、人体の新細胞の代謝が速くなる。このような時は、気温を下げようと今の季節からエアコンをつけるのは避け、窓を開けて日光が入るようにし、換気を良くするのが望ましい。
6月5日、貴州省黔東南苗(ミャオ)族侗(トン)族自治州施秉県双井鎮翁西村の田んぼで代かきをする男性。(撮影・邰勝智)
2、 飲食の原則:夏バテしないようにあっさりした物を食べる
「芒種」を過ぎると、「夏バテ」の季節がやって来る。食欲がなくなり、冷たい物を食べたり、飲んだりすることが増え、消化器官の不調の原因になる。そのため、さっぱりした物を食べたり飲んだりするようにし、冷たい物は控え、「苦い物」も積極的に食べるようにすると良い。
なぜなら、苦い食べ物のほとんどに、体の熱を冷ましたり、体調不良の原因となる「湿邪」を除き、「陰気」を守ったりする作用があるからだ。そのため、「芒種」の頃は、ゴーヤやハスの実、レタスといった苦味のある食べ物を食べると、体調を整えることができる。
3、睡眠の原則:「遅寝早起き」を心掛け、昼寝をする
「芒種」から「夏至」にかけて、夜が短く、昼が長くなるため、その特徴に合わせて、「遅寝早起き」を心掛けると良い。
しかし、昼が長い夏は、睡眠不足になりがちであるため、適度に昼寝をするようにすると体調を整えることができる。仕事の都合で、昼寝はできないという場合、30分ほど目を閉じるだけでも良いだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月6日