ここ数年、電気自動車(EV)は市場シェアがますます高まっているが、EV市場の拡大にともなって、充電する場所を見つけるのが難しいという問題も発生し、特にラッシュアワーや連休など充電ニーズが増大する時期には、「充電ポールが見つからない」状況に多くのEVオーナーが頭を悩ませている。しかし、もしEVもスマートフォンと同じようにワイヤレス充電できるようになり、充電エリアに入るだけで充電できるようになれば、充電ケーブルがないと充電できないという状況から解放されることになる。
江蘇省南京市では、インテリジェント自動車ネットワーク・インタラクティブ充電プラットフォームにEVで乗り入れるだけでワイヤレス充電ができる。ここでは、車載無線充電アプリケーションを通じて、充電状況をリアルタイムで確認することができる。
吉林省長春市では、ワイヤレス充電対応自動車の商用化大量生産が始まっており、車両の停止から充電までの全プロセスで自動化が実現。停車すると自動的に充電が始まる。
中国自動車技術研究センターの実験室では、ロボットアームによって車両底部に異物が入った状況のシミュレーションが行われている。テストでは、ワイヤレス充電中の車が異物を検知すると、バッテリーが自動的に充電を停止した。
国網江蘇省電力有限公司電力科学研究院の李群副院長は、「ワイヤレス充電の効率は基本的に有線の充電とそれほど変わらない。しかもワイヤレス充放電システムは急速充電、普通の充電などニーズの異なるさまざまな車種に対応している」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年6月21日