珠海飛行安全シンポジウム2023並びに「南方航空―騰訊(テンセント)」航空安全・シミュレーション研究実験室設立発足式がこのほど、広東省珠海市で行われた。シンポジウムでは中国が完全に独自に開発した全く新しい世代のビジョンシステムが発表されるとともに、同システムの初のテスト飛行に成功したことが明らかにされた。人民日報海外版が伝えた。
ビジョンシステムはフライトシミュレーターの最も重要な「目」となるもので、飛行中に遭遇する各種状況をシミュレーションできる。「全動フライトシミュレータービジョンシステム」シミュレーターは実機のコクピットを原寸大で複製したものだ。ビジョンシステムは独自開発の虚像表示技術とゲームエンジン技術に基づき、リアルな没入型視覚効果を実現。高難度飛行、航空機システム故障、悪天候などのシーンをシミュレーションでき、パイロットにリアルな操縦訓練体験を提供する。
南方航空虚像表示技術とテンセントが独自に開発したゲームエンジン技術によって共同製造された全く新しい世代のビジョンシステムは、独自開発のビジョンシステムの重要技術のブレイクスルーを実現した。同システムには「虚像表示システム一括ソリューション」及び「超写実ビジョンエンジン」「スマート化ビジョンモデリング」という2つの中国の国産産業レベルソフトウェアが含まれ、独自開発のビジョンシステムの重要技術のブレイクスルーを実現した。プロジェクトの成果は全体的に世界トップレベルで、ハイレベルビジョンシミュレーションエンジンのモデリングとレンダリング及び高光学性能虚像表示技術で世界をリードする水準に達している。中国は完全なビジョンシステムを独自に研究開発できる世界3番目の国になった。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月27日