中国国家鉄路集団有限公司によると、四川省成都市と重慶市を結ぶ「成渝中線高速鉄道」の建設が11月28日に始まった。成渝(成都・重慶)地区ダブルシティ経済圏にまた新たな重要ルートが加わることになる。
成渝中線高速鉄道は、重慶北駅から西に向かって、同市渝北区、沙坪壩区、璧山区、銅梁区、大足区、四川省資陽市を経由して成都市の成都駅までを繋ぎ、全長は292キロメートル、設計時速350キロメートルとなっている。一部の区間はさらに速度を上げることができる条件を設け、工期は5年としている。
新たに建設される成都駅の完成予想図。
成渝中線高速鉄道は、中国「八縦八横」高速鉄道網の沿江通道の重要な部分を構成し、完成すれば、すでに開通している西安‐成都高速鉄道、鄭州‐重慶高速鉄道、建設中の西寧‐成都高速鉄道、成都‐達州‐万州高速鉄道、西安‐重慶高速鉄道、重慶‐昆明高速鉄道、重慶‐万州高速鉄道といった多くの路線と連結し、成渝地区のロードネットワーク構造がさらに整備されるほか、成都‐重慶の所要時間がさらに短縮され、沿線に住む人々により便利なアクセスが提供されることになる。そして、成渝地区ダブルシティ経済圏建設を促進し、中国西部エリア大開発の新たな局面を切り開くうえで、重要な意義を備えている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年11月30日