中国有人宇宙事業弁公室によると、総指揮部の検討・決定を経て、北京時間今月29日午後11時8分に、有人宇宙船「神舟15号」を打ち上げる計画で、乗組員には、費俊龍宇宙飛行士、鄧清明宇宙飛行士、張陸宇宙飛行士の3人が選ばれた。船長は費飛行士が務める。またキャリアロケット「長征2号F遥15」への推進剤の注入が間もなく始められる。
有人宇宙船の打ち上げは今年で6回目となり、宇宙ステーション建設段階の最後の打ち上げミッションとなる。乗組員は軌道上に半年滞在することになっており、その間に、▽宇宙ステーションの「滞在チーム交代」サポート能力の検証▽初の軌道上での滞在チーム交代実現▽宇宙ステーション内外の設備、宇宙応用ミッション関連施設・設備の設置・調整▽宇宙科学実験・技術テスト▽宇宙ステーションの通常メンテナンス▽3つのモジュールからなる宇宙ステーションの常態化運用スタイルの検証―――といった任務を遂行する計画だ。
「神舟15号」の乗組員は、軌道に乗った後、自動急速ランデブー・ドッキングを採用して、宇宙ステーションのコアモジュール「天和」の前方ドッキングポートと接続し、3つのモジュール、3つの宇宙船からなる中国の宇宙ステーションを構築する計画だ。これまでで、中国の宇宙ステーションにおける最大の構造物となり、総質量は100トン近くとなる見込みだ。軌道上での滞在期間中、乗組員は、宇宙貨物船「天舟6号」を迎えるほか、有人宇宙船「神舟16号」の乗組員と交代して、来年5月に東風着陸場に帰還する計画だ。
宇宙ステーションの各部分の状態は良好で、各設備が正常に作動しており、ランデブー・ドッキング、滞在チーム交代の条件が整っている。「神舟15号」と「長征2号F遥15」の品質はコントロールされており、「神舟15号」の乗組員のコンディションも良好。地上のシステム、施設、設備も安定して作動しており、発射前の準備作業はほぼ完了した。「神舟14号」の滞在チームは、1週間以内に軌道上で15号のチームと交代し、東風着陸場に帰還する予定だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年11月28日