中国有人宇宙事業弁公室の発表によると、北京時間12日午前10時3分、海南省の文昌航天発射場から「長征7号遥6」キャリアロケットを使い、宇宙貨物船「天舟5号」を予定時刻通りに打ち上げた。天舟5号は約10分後にロケットから切り離され、予定の軌道に入った。その後、ソーラーパネルが順調に開かれ、稼働し、打ち上げ任務が無事成功した。人民日報が伝えた。
天舟5号は軌道に入ると順調にコンディション設定を完了し、北京時間12日午後0時10分に自動高速ランデブー・ドッキングモードにより、宇宙ステーション「天和」コアモジュールの後方ポートと連結した。これは中国の宇宙飛行士が初めて宇宙ステーションで迎えた宇宙貨物船となった。ランデブー・ドッキング完了後、天舟5号はコンビネーション飛行セクションとなる。
今回の任務では2時間自動高速ランデブー・ドッキングを初めて実現し、世界記録を樹立した。この技術のブレイクスルーは、中国の宇宙ランデブー・ドッキング水準の向上、宇宙ステーション任務の緊急物資補給能力の向上において重要な意義を備えている。
天舟5号には有人宇宙船「神舟15号」の乗組員3人の6ヶ月分の軌道滞在消耗品、推進剤、応用実験(試験)装置などの物資が積載されている。他にも「澳門(マカオ)学生科普衛星1号」、宇宙飛行用酸水素燃料電池、宇宙広域スペクトル高エネルギー粒子探査ペイロードなどの試験プロジェクトが積載されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年11月14日