香港MTRに中国国産の新車両導入 鉄道ファンが大興奮

人民網日本語版 2022年11月29日10:59

「3、2、1、出発!」。テンションが高まった鉄道ファンがカウントダウンする中、11月27日午前8時58分、中国山東省青島市四方列車のQ-train(Urban Lines Vision Train)の初運行となる特別列車が、香港の鉄道路線システム・MTR・観塘線の彩虹駅から出発した。中国新聞網が報じた。

鉄道ファンの林さんは取材に対して、「1本目の列車に乗ることができて、とてもうれしい。Q-trainと、これまでの列車の最大の違いは車内の路線図。他の車両は点滅しているのに対して、Q-Trainは動く路線図になっている。それと車内がゆったりとした作りになっている」と話した。

市民の李さんは、「M-Train(メトロキャメル電車)にはたくさんの思い出があるものの、すでに数十年運行しているので、新しい車両に変える時が来た」と話し、車内で周りの友人にQ-trainの新機能や変化を説明していた。そして、取材に対して、「新車両が今日導入されると聞いて、友達数人に声を掛けて、一緒に乗りに来た。彩虹駅から調景嶺総駅まで乗って、アップデートされた新車両の機能を体感したい」と語った。

Q-Trainの1本目の列車に乗った市民は、「安全で、かっこよくて、快適」と、絶賛していた。MTRの責任者は取材に対して、「1本目の特別列車に乗客約700人が乗った。新車両は、ドア近くの立つスペースを広くして、乗客が乗り降りしやすいようにしているほか、LEDのライトを全面的に採用し、人体工学にマッチしたデザインの座席、動く路線図も導入している。また、スマートサービス機器による列車走行データのリアルタイムモニタリングも導入している。来年には、観塘線の全ての列車がQ-Trainに入れ替えられる予定だ」と説明した。

MTRはすでにQ-Train93本を購入しており、その数は全車両の約3割を占める。MTRの責任者は、「Q-Trainは、観塘線以外の路線にも段階的に導入されることになっている。1979年から香港特区で走って来た英国製のM-Trainとの入れ替えが、2029年に全て完了する計画」と明らかにした。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年11月29日

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