カササギ3羽の攻撃を受けるトキ(撮影・薛学如)。
陝西省の漢中トキ国家級自然保護区によると、最近、職員が何家村で3羽のカササギが1羽のトキを攻撃している様子をカメラで捉えた。「集団暴行」を受けそうになったトキは何度か応戦しようとしたものの、自分だけでは歯が立たないと判断し、「逃げるが勝ち」とばかりに、翼を広げて空高く飛び去ったという。中国新聞網が報じた。
カササギは、凶暴であるだけでなく、その戦闘力も高く、同じくらいの体型の鳥なら全く寄せ付けず、自分より大きい鳥に遭遇しても、全く恐れることなく、群れで攻撃をしかけ、一部の猛禽でも追い払ってしまう。
トキとカササギの争いは、実際には縄張り争いで、自然界ではよくあることだ。トキは、自然環境において、タカやヘビが天敵となるほか、カラスやカササギなどとも戦わなければならない。
トキの個体数が回復し、拡大するにつれて、保護活動も、個体レベルでの保護から環境体系全体の保護というステージに突入している。そして、トキの個体数を増加させるほか、生態系全体がバランス良く発展するよう最大限取り組み、トキの活動エリアの生物多様性がさらに豊かになるように推進し続けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年11月28日