習近平国家主席は28日午後、国賓として中国を訪問したモンゴルのフレルスフ大統領と人民大会堂で会談した。新華社が伝えた。
習主席は「中国とモンゴルは互いに重要な隣国であり、中国とモンゴルの長期的に安定した善隣友好協力関係の維持は両国民の根本的利益にかなう。不安定性と不確実性が日増しに高まる国際環境を前に、中国はモンゴルとともに、両国の運命共同体構築を指針として、包括的な戦略的パートナーシップの長期安定的発展を推進し、両国民により良く幸福をもたらすことを望んでいる」と表明。
「中国はモンゴルと互いの独立、主権、領土保全を尊重し合い、互いの選択した発展路線を尊重し、互いの核心的利益と重大な懸念に関わる問題において支持し合うことを望んでいる。双方は各当局、各レベルの対話と協力及び国政運営における意見交換と相互参考を強化し、『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブと『草原の道』イニシアティブ、グローバル発展イニシアティブとモンゴルの『新復興政策』、中国の『二段階』発展戦略目標とモンゴルの『ビジョン2050』長期発展戦略の連携を推進し、この3大エンジンによって両国関係のさらなる発展に力強い原動力を与える必要がある。両国の所管省庁は引き続き連携を緊密化し、コネクティビティの新たなルートを早期に開設し、中蒙露経済回廊の建設と中露天然ガスパイプラインのモンゴル経由区間の敷設事業を積極的に推進する必要がある」と強調した。
習主席はまた「中国とモンゴルは共にアジア太平洋地域の発展途上国であり、国際・地域問題において広範な利益を共有している。中国はモンゴルと調整・協力を緊密化し、真の多国間主義を共同で守り、陣営対立を阻止し、国際社会の団結と協力を維持することを望んでいる」と強調した。
フレルスフ大統領は「中国の打ち出したグローバル発展イニシアティブとグローバル安全保障イニシアティブは人類の平和と発展に関わるものであり、モンゴルは全力で支持する。モンゴルは世界の平和・安定・発展及び国連中心の国際体制を維持するために中国の果たしている積極的な貢献を高く評価しており、中国と国際問題における意思疎通と協力を強化し、地域の平和と発展の維持に貢献することを望んでいる」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年11月29日