上海「最も厳しいゴミ分別」がスタート 分別ゴミ箱が完売寸前

人民網日本語版 2019年07月02日13:46

今、「上海で最も人が集まる『社交場』はどこか」と聞けば、「コミュニティに新設されたゴミ分別置き場」と答える人は多い。そこでは、水分を含んだゴミと乾燥したゴミの分別をめぐる激論がしょっちゅう交わされている。中国新聞社が伝えた。

7月1日、史上最も厳しいとされる「ゴミ分別」の新規定が施行され、人々の暮らすコミュニティなどの公共スペースには、すでに「分別ゴミ箱」が設置されて分別が始まっており、一般家庭のゴミ箱も同じように早急な買い換え・バージョンアップが必要だ。ECサイト・淘宝極有家のデータによれば、6月のゴミ箱の販売量は300万点に達した。特に6月24日から30日までの1週間は、新規定施行直前の駆け込み需要があり、多くの上海市民が「困ったときの神頼み」とばかりに同サイトを利用したため、ゴミ箱販売量が前年同期比50%急増した。地元産のゴミ箱が一番人気があり、販売量は同300%以上急増した。

ゴミ箱を販売する淘宝の多くの出店企業はほぼ完売寸前の状態だった。人気商品の「乾燥したゴミと水分を含んだゴミを分別できるゴミ箱」は「お一人様1点限り」と表示せざるを得ない状況という。

中国住宅・都市農村建設部(省)が全国の重点都市46ヶ所で段階的にゴミ分別を実施すると発表したことを受けて、広東省、江蘇省、浙江省などの対象都市の消費者は素早く対応し、分別スタートに先立ちゴミ箱を買っている。

もちろん、今最もゴミ箱を必要としているのは上海市民であり、淘宝(タオバオ)や天猫(Tmall)の店舗では「上海の方を優先配送」との表示も見られる。こうした店舗で販売するゴミ箱は、購入者のうち上海エリアの消費者の割合が80%を超えたという。

それだけではない。ゴミ分別をよりしっかり学ぶため、ECプラットフォームでは「ゴミ分別教育グッズ」などの商品も売り出された。データによると、6月にはこうしたグッズの検索件数が前月の17倍以上に急増したという。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年7月2日

  

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング