習近平国家主席とトランプ米大統領が会談

人民網日本語版 2019年06月29日15:32

習近平国家主席は29日、米国のトランプ大統領と日本・大阪で会談した。両国首脳は中米関係発展の根本的問題、目下の中米経済貿易摩擦、共に関心を寄せる国際問題と地域問題について、掘り下げた意見交換を行い、今後の両国関係発展の方向性を定め、協調、協力、安定を基調とした中米関係を推進することで合意した。新華社が伝えた。

習主席は、「中米関係は世界で最も重要な二国間関係だ。現在、中米関係は一連の困難に直面し、これは双方の利益に合致しない。中米両国には一連の溝が存在するが、双方の利益は高度に融合し、協力分野は広く、いわゆる衝突・対抗の落とし穴に落ちてはならず、相互に促進し合い、共同で発展しなければならない」と述べた。

トランプ大統領は、「習主席と再会できてうれしい。私は中国に敵意はもっておらず、両国関係がますますよくなることを願っている。私は習近平主席と良好な関係を維持することを重視しており、中国との協力の強化を願う」と述べ、また、「米国は中国とともに両国首脳が確定した原則と方向性に基づき、努力して取り組み、協調、協力、安定を基調とした米中関係を共同で推進していく。米中首脳のこのたびの会談が米中関係の発展を力強く推進することを確信する」と述べた。

経済貿易問題について、習主席は、「根本的に言えば、中米経済貿易協力の本質は互恵・ウィンウィンだ。中米双方には巨大な利益の交差点があり、両国は協力のよきパートナーになるべきで、これは中国にとってプラスであり、米国にとってプラスであり、世界全体にとってもプラスだ。中国には米国と交渉を継続し、溝を管理・コントロールしようとする誠意があるが、交渉は平等でなければならず、相互尊重を体現しなければならず、それぞれの合理的な懸念を解決しなくてはならない。世界の2大エコノミーとして、中米間の溝は最終的に対話と話し合いを通じて、それぞれが受け入れ可能な解決方法を見いださなければならないものだ」と述べた。

トランプ大統領は、「米国は交渉を通じて、両国の貿易の均衡問題を適切に解決し、両国企業に公正な待遇を提供したいと考える。米国は中国からの輸入製品に対する新たな追加関税の発動は見送る。中国が米国からの輸入を増やすよう願う。米国は中国との間でどちらも受け入れ可能な貿易合意を達成したいと願い、これには歴史的な意義があると考える」と述べた。

両国首脳は平等と相互尊重を基礎として経済貿易交渉を再開することで合意し、米国は中国からの輸入品に対する新たな追加関税の発動は見送るとした。両国の経済貿易チームは今後、具体的な問題について議論を進めることになる。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年6月29日

  

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