山のように積まれた生活ゴミが、ゴミ処理装置によってわずか1時間余りで、すべて分別された。金属や布などは直接回収し、プラスチックは圧縮処理で粒子状にし、再利用に回す。河北省保定市清苑県で農家を営む劉子光さん(58)親子はゴミ処理設備を開発し、村の「有名人」になった。国内の多くの業者と機関が業務提携の交渉にやって来た。彼らのゴミ処理設備は、北京市や陝西省などで稼働を開始している。人民日報が伝えた。
劉さんは若い頃に農業機械に接し、長年を費やしその原理と構造を把握した。劉さんは実験を経て、2008年に第1世代ゴミ分別機を発明した。1日当たりの処理量は50トン、分別率は50%に達した。2013年2月には、初めてプラスチック洗浄・造粒機システムを搭載した、第2世代ゴミ処理設備が誕生した。これは重い物を選り分け、震動や風の力により分別することができる。さらにゴミを包む大きなビニール袋を破り、洗い、回収することが可能だ。人的資源を90%節約し、分別の精度を70%に高めた。
彼らは今年の年初、第3世代「デジタル制御」ゴミ処理設備を開発した。この設備は11種類のゴミを分別し、分別率は97%に達する。毎日8時間稼働させた場合、1日当たり500トンのごみを分別処理できる。劉さんの計算によると、第3世代の設備の分別能力があれば、1日で60万人分の生活ゴミを分別できるという。劉さんは、「20台あれば、約1000万人の生活ゴミの分別の難題が解消される」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月6日