中国自動車流通協会が1日に発表したデータによると、6月の中国自動車ディーラー在庫警報指数は64.6、前月比7.3%、前年同期比5.7%、それぞれ上昇した。在庫警報指数は、9カ月連続で警戒ラインを上回った。北京商報が伝えた。
中国流通協会産業協調部の郎学紅・副事務総長は、「2015年6月の中国自動車ディーラー在庫警告指数は64.6だった。これは主に、5月に値下げによる販促活動が展開されたことによる。また、集客数は、前月に比べてやや減少した。各ディーラーにとって、7月の販売情勢も、依然厳しいものとなっている」と指摘した。
業界関係者は、「在庫が9カ月以上警戒ラインを超える状況のもと、ディーラーは何等かの手を打つ必要がある。また、メーカーも、市場の変化に対応しながら、製品の生産計画を適宜変更すべきだ」との見方を示した。
中国自動車流通協会は、6月の取引価格に関する調査結果も発表した。これによると、「取引価格は下がる」と認識しているディーラーの割合は66.7%から63.2%に、「取引価格は上がる」との認識を持つディーラーは4.7%から3.8%にそれぞれ低下、「取引価格は前月とほぼ横ばい」と見るディーラーの割合は、28.7%から33%に上昇した。
中国自動車流通協会輸入車専門委員会の王存・副委員長は、2015年上半期の輸入自動車市場について、次の通り分析した。
統計データによると、2015年上半期の輸入自動車台数は、前年同期比22.3%減少した。輸入乗用車の台数は、同30.3 %減の8万8千台、SUV車モデルが主流であるという傾向は変わらず、全体の64.9%を占めた。輸入車を構造面から見ると、小排気量モデルに人気が集まる傾向は変わらず、3.0L以下タイプが、5月は全体の94.1%、1-5月累計では93.7%を占めた。5月の輸入自動車市場全体で、前月比0.6%増の平均8万元(約160万円)の割引が実施されたことは、注目に値する。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月3日