日本の国立科学博物館などからなる研究チームは13日、古代に日本列島に居住していた縄文人のゲノム(全遺伝子情報)の解析に成功したことを発表し、縄文人の祖先は中国大陸に住む現在の漢民族との共通祖先から分岐したと推定した。新華社が報じた。
縄文人とは、今から約1万6千年前から3千年前に日本列島に暮らしていた古代人で、より紐を土器の表面に転がしてつけた文様を特徴とする彼らが作った「縄文土器」からその名がつけられた。日本のこれまでの研究から、現代日本人は、縄文人のDNAを約15%ほど受け継いでいることが判明している。
時事通信社など日本メディアの報道によると、国立科学博物館が率いる研究チームは、約3500年から3800年前の縄文時期後期の女性人骨から全遺伝子情報を解析した。この人骨は、北海道礼文島の船泊(ふなどまり)遺跡から出土。研究チームは、「縄文人の祖先は、約1万8千年から3万8千年前に中国大陸に住む現在の漢民族との共通祖先から分岐した」と推定している。また縄文人は、比較的小人数のグループを形成し、狩猟採集民だったとみられている。このほかにも、この縄文人の女性人骨から得られた全遺伝子情報から、アルコールに強く、高脂肪の肉食に適した体質を持っていたことが判明している。
関連論文は、日本人類学会の専門誌で近く発表されるという。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年5月14日