国防部(国防省)ウェブサイトによると、任国強報道官は米側が中国の軍事・安全保障の動向に関する年次報告書を発表した事について「米側は事実を顧みず、是非を混同している。中国軍はこれに断固たる反対を表明するとともに、米側に厳正な申し入れを行った」と強調した。
米国防総省が北京時間3日、中国の軍事・安全保障の動向に関する年次報告書を発表したことについて、任報道官は次のように述べた。
米側は事実を顧みず、是非を混同し、中国の戦略的意図を歪曲し、中国の正常な国防・軍建設に対して勝手な論評をし、主権と安全保障上の利益を守る中国側の正当な行為に対してとやかく言った。中国軍はこれに断固たる反対を表明するとともに、米側に厳正な申し入れを行った。
中国は平和的発展路線を堅持し、防御的国防政策を揺るぎなく遂行しており、軍拡をせず、勢力範囲を求めず、常に世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の維持者だ。中国軍は国際社会に安全保障分野の公共財をさらに多く提供すべく尽力しており、中国の軍事力の発展と壮大化は世界平和のパワーの発展と壮大化だ。これは誰の目にも明らかに事実だ。
台湾地区は中国の不可分の一部だ。中国側は米側に対して、「一つの中国」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定を恪守し、台湾地区関連の問題を慎重かつ適切に取り扱うよう要求する。中国軍には国家主権と領土の一体性を守り、台湾海峡の平和・安定を維持する揺るぎない意志、充分な自信、十分な能力がある。
米側はすでに長年続けていわゆる中国の軍事・安全保障の動向に関する報告書を発表し、中米間の相互信頼を損ない、両国・両軍関係発展の雰囲気を悪化させている。是非は自ずと曲直が有り、公道は自ずと人心に在り。われわれは米側に対して、中国の国防・軍建設を客観的、理性的に受け止め、当該報告書の発表を止め、両軍関係と中米関係の安定的発展を実際の行動によって維持するよう要求する。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月10日