4月23日、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラム・プレスセンターで資料に目を通す外国人記者。(人民日報記者・韓暁明撮影)
第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開催を前に、中国は過去5年余りの実践を振り返り、総括する報告書「『一帯一路』共同建設イニシアティブ:進展、貢献と展望」を公表した。ここから人々は「一帯一路」が一体世界にどのような変化をもたらしたのかを見ることができる。(文:王俊嶺。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
発展は人類社会にとって永遠のテーマだ。個人にとって発展は、経済・社会活動の中で、いかにしてより大きな価値を実現するかだ。企業にとって発展は、要素配置の最適化の中で、いかにしてより多くの富を創造するかだ。国家にとって発展は、自国の資源をいかに活用して、国民生活をより良くするかだ。過去の経済グローバル化がもたらした様々な矛盾や問題を前に、中国の打ち出した「一帯一路」イニシアティブは国や地域の違い、発展段階の違い、歴史と伝統の違い、文化と宗教の違い、習慣の違いを乗り越え、実践の中で盛んな生命力を煥発し、世界に多くの驚喜をもたらしている。
一つ目の驚喜は、経済発展によるものだ。「九層の台は累土より起こる 千里の行も足下より始まる」。多くの人が最も重視する時は現在であり、最も気にかける事は自分が朝目覚めた後の生活に欠かせない物事だ。従って、もしあるイニシアティブや理念が人々の暮らしをより良くし、仕事と所得を増やしていくのなら、その賛同者が拡大していくのは間違いない。「中国西部―西欧国際道路」がほぼ完成し、パキスタン・カシム港1320メガワット発電所など重点プロジェクトが着工し、沿線各国への中国企業の直接投資が900億ドルを突破し、中国の沿線各国との物品貿易が総額6兆ドルを突破した。報告の列挙する1つ1つの事実は、過去5年余りに「一帯一路」建設が関係国の経済発展にもたらした驚喜を繰り返し検証している。
4月20日、北京の長安街に「一帯一路」をテーマにした花を配置する業者。第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが25~27日に北京で開催される。
二つ目の驚喜は、人々の心の結束によるものだ。「山重水複路無きかと疑えば 柳暗花明又一村」。世界経済の下降期に、世界経済の「パイ」を大きくするのは容易ではなく、小さくなってすらいる。成長と分配、資本と労働、効率と公平との矛盾が一段と突出している。この時期に、ゼロサムゲームを行い、各国経済間の資金の流れ、技術の流れ、製品の流れ、産業の流れ、人員の流れを人為的に切断すれば、世界経済は「袋小路」に押しやられるだろう。経済グローバル化の抱える挫折を前に、中国は世界のために「一帯一路」イニシアティブを提供するとともに、実践する中でこれを世界中で広く歓迎される公共財にした。今や「一帯一路」国際協力サミットフォーラム、中国―アラブ諸国博覧会、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、「一帯一路」グリーン発展国際アライアンスなど一連のトップレベルの会議、対話制度、国際組織が再び人々の心を結束させ、世界経済ガバナンスに驚喜をもたらしつつある。
三つ目の驚喜は、協力の緊密化によるものだ。各々の理想とするものを互いに認め合えば、世界は一つになる。生産力の発展と科学技術の進歩に従い、世界各地の民衆の結びつきは過去のどの時期にも増して緊密になり、世界も名実ともに「地球村」となってきている。「一帯一路」共同建設は国際社会の追い求める公正で平等かつ開かれた、あまねく広がるグローバル・ガバナンス体制に沿っており、人類の追い求める素晴らしい未来という共通の願いに沿っている。「一帯一路」は単なる重要な公共財ではなく、それ以上に世界各国の人々による人類運命共同体構築の重要なプラットフォームでありキャリヤーであると言える。報告はさらに、「一帯一路」が平和の道、繁栄の道、開放の道、エコの道、イノベーションの道、文明の道、クリーンな道になることを指摘した。これが「地球村」の住民が共に描く素晴らしい青写真に新たな驚喜をもたらすことは間違いない。
現在世界は大発展、大変革、大調整の時期にある。多くの問題と試練に直面しているが、時代の潮流と歴史の趨勢は依然として平和、発展、協力だ。第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開催が、「一帯一路」建設に有意義な成果をさらに多くもたらし、より深く着実な措置によって、より広い範囲で人々がこの「3つの驚喜」を感じられるようにすることは予想に難くない。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年4月25日