科学技術革新の種を蒔く

人民網日本語版 2019年04月24日14:27

変革とイノベーションは人類社会の発展を後押しする根本的原動力だ。2017年5月14日、習近平国家主席は「一帯一路」国際協力サミットフォーラム開幕式の基調演説で、「一帯一路」をイノベーションの道にする考えを示すとともに、「一帯一路」科学技術革新行動計画を始動し、科学技術・人的・文化的交流、共同研究室の設置、科学技術パーク協力、技術移転の4つの行動に取りかかることを提唱した。「一帯一路」共同建設という革新的な国際協力プラットフォームは、各参加者がイノベーションのチャンスと成果を分かち合う近道となりつつある。(人民日報「鐘声」国際論評)

パキスタンの交通運輸、港湾管理、インドネシアの土地計画、海岸線測量、中露の農業オートメーション、「一帯一路」建設など対外協力における「ナビゲーション」としての北斗衛星の利用。アンゴラでは中国のビッグデータ及びAI技術とアプリケーションプロバイダーが政府のために国レベルの人口ビッグデータ・プラットフォームを構築したことで、紙とペンで人口情報を記録していた時代に完全に終止符が打たれた。ケニアの中国アフリカ共同研究センターでは、中国とアフリカの科学者が現地の人々が歯磨きとして常用している樹木から歯磨き粉を開発した。中国は世界的影響力を持つ科学技術大国となるに従い、対外科学技術革新協力を着実に推進し、「一帯一路」はイノベーションの活力を日増しに引き出している。

中国はすでに「一帯一路」共同建設参加国の青年科学者500人余りを中国での短期科学研究に招待し、途上国技術研修班は「一帯一路」共同建設参加国の学生延べ1200人を採用した。中国科学院の国際科学計画「デジタル・シルクロード」は、モロッコ、ザンビア、タイ、パキスタンなどの国に「国際卓越センター」8カ所を設立した。また、中国はASEAN、南アジア、アラブ諸国、中央アジア、中東欧に5つの技術移転プラットフォームを構築。アフリカでは共同科学研究プラットフォームを始動し、推進し、技術移転協力網を積極的に配置した。中国は沿線国・地域と科学技術革新相互接続のチャンネルと方式を積極的に拡大し、「一帯一路」建設のために科学技術革新の種を蒔いている。国連貿易開発会議(UNCTAD)のムキサ・キトゥイ事務局長は「『一帯一路』建設は沿線国・地域がグローバル・バリューチェーンに融け込み、地域の統合発展を実現し、科学技術及び人材交流を促進するうえで卓越した貢献をしている」と指摘する。国連教育科学文化機関(ユネスコ)前事務局長のボコヴァ氏は「『一帯一路』建設の発展は国連『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の実現に資し、民衆個人のイノベーションの潜在能力を発揮させる助けになる」と指摘する。

革新者のみが前進し、革新者のみが強くなり、革新者のみが勝利する。「一帯一路」建設自体がパイオニア的事業であり、「一帯一路」建設の成功もイノベーションへの原動力を必要とする。人類発展の歴史を俯瞰すると、科学技術革新は常に国や民族の発展を後押しする重要な力であり続け、人類社会全体の発展を後押しする重要な力でもあり続けてきた。世界に目を向けると、世界経済の抱える1つの現実的問題は成長の原動力の不足であり、イノベーションの中に活路を見出さなければならない。「一帯一路」の枠組での科学技術革新協力によって、国際的な科学技術イノベーション資源の相互補完と共有を促進し、世界の科学技術資源・要素をより良く整理統合・最適化し、強大なイノベーション源を形成することができるだけでなく、各国の比較優位を十分に利用し、科学技術革新のコストとリスクを引き下げ、イノベーション全体の効率と水準を高めることもできる。

イノベーションは現在「一帯一路」建設のために広大な空間を切り開き、無限の可能性を創造し、「一帯一路」建設を国際科学技術革新協力の先導と世界経済の共同繁栄の推進における中核力にさせつつある。第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムは初めてイノベーションをテーマとする分科会を開催し、イノベーション協力に焦点を合わせ、科学技術の魅力を解き放つ。「一帯一路」建設が質の高い発展という目標へと邁進する効果的な後押しとなることは間違いない。(編集NA)

「人民網日本語版」2019年4月24日

  

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