睡眠と健康は密接に関係している。北京市衛生・計画出産委員会が4日に発表した報告によると、現在、北京では、睡眠不足、または睡眠不足予備軍の住民が約24.9%を占めている。うち、児童・青少年の睡眠不足が他の地域より深刻で、その主な理由は、電子機器の使用時間が長すぎる、課外学習の時間が長すぎる、悪い睡眠の習慣などだ。軽度の睡眠障害なら、自分で調整して改善することができるが、深刻な睡眠障害が続く場合は病院へ行った方がいい。北京青年報が報じた。
大きなプレッシャー・ストレスや不規則な生活などが不眠症の原因になる。不眠症やいびきは、無呼吸症候群、クライン・レビン症候群の原因にもなり、それらは総じて睡眠障害と呼ばれている。長期にわたって睡眠障害を患うと、心・脳血管疾患、代謝性疾患、不安障害、うつ状態など、一連の病気や精神疾患の原因にもなる。
最新の中国の睡眠指数報告によると、中国人の約31.2%が睡眠をめぐる深刻な問題を抱えている。北京市市民の1日当たりの睡眠時間は平均7.6時間で、睡眠不足、または睡眠不足予備軍の市民が約24.9%いる。睡眠時間は、18-25歳の男女を見ると女性のほうが長いものの、65歳以上になると男性のほうが長い。また、成人の睡眠時間は、都市部より郊外に住む人のほうが長い。
注意すべき点は、北京の児童・青少年が深刻な睡眠不足となっていることだ。北京市衛生・計画出産委員会の分析によると、その主な理由は、電子機器の使用時間が長すぎる、課外学習の時間が長すぎる、悪い睡眠の習慣などだ。
睡眠障害はどのように予防・治療するべきなのだろう?同委員会によると、まず、睡眠障害と向き合う必要があるという。軽度の睡眠障害の場合、ストレス解消を図り、有酸素運動を増やし、睡眠前は激しい運動をして中枢神経が興奮状態になるのを避け、仕事と休息の時間を調整し、規則正しい生活を送らなければならない。睡眠障害が長く続く場合は、専門の医療機関で診察を受けたほうがいい。病院は、患者の病情に基づいて分析を行い、診断を行ってくれる。必要な場合は、入院して睡眠状態をモニタリングし、系統立てて治療し、カウンセリング、薬物治療、行動的介入などを通して、睡眠の改善をサポートしてくれる。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年1月8日
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