このほど北京の中関村に登場した「シェア睡眠カプセル」が注目を集めている。北京市の警察当局によると、公安当局がこの施設に関心を寄せ、調査を行ったところ、このカプセルは北京のある企業が開発した宇宙船の船室に似せた休息用キャビンだが、カプセルを利用する際に身分証明書などの情報を登録する必要がないことから、法を犯した犯罪者が身を隠す場合などに利用されやすい。またカプセルは閉鎖されたごく狭い空間のため、火災が発生した場合も、すぐに消火活動にあたり避難することができないなど、治安や消防の問題があることがわかった。北京青年報が伝えた。
北京市公安局治安管理部門はカプセル運営会社の関連部門責任者と面談して法律の規定を説明し、相応の法的手続きを履行すべきことを告知した。また民間事業の経営許可を取得しなければ、法律に基づいて処分することも伝えた。同社の責任者は、「公安当局による法律法規方面の指導に非常に感謝している。弊社は厳格に法律を守った経営を行う」としている。現在、同社が北京市内に設立したカプセル16ヶ所が営業停止になっており、近くカプセルの撤去作業を始めるという。
さきに中関村大廈の地下2階にあるカプセルを利用してみた。6つのカプセルが約10平方メートルの面積に並び、外からみるとロケットの船室やカプセルホテルの個室によく似ている。使い捨てのベッドリネン類を無料で受け取り、靴を脱いで中に入る。ドアを閉めると自動でロックされ、決められた手続きを踏まないと解錠されない仕組みになっている。価格は基本的に2コースあり、ピーク時間(11~14時)は基本料金が30分10元(1元は約16.4円)で30分以降は1分ごとに0.33元が加算される。オフピーク時間(11~14時以外)は基本料金が30分6元で30分以降は1分ごとに0.2元が加算される。一日の支払額上限は58元。1ヶ月間のセット料金もあり、その場合は1ヶ月あたり788元。関連部門責任者の説明によると、「普段昼の休憩時間はいつも満室で、夜も夜勤のユーザーが利用している」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年7月22日
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