2日夜、四川省成都市で初めての「無人スーパー」が大悦城広場にオープンした。午後8時半に営業をスタートし、午後10時半の閉店までに、1千人を超える人々が集まり、100人以上の人が入店して商品を購入した。「中国青年報」が伝えた。
これまで全国各地にたくさんの「無人スーパー」がオープンし、注目を集めている。「無人スーパー」での買い物体験は来店者に新鮮な感じを与えるとともに、運営サイドは人件費を大幅に削減できるというメリットもある。新登場の「無人スーパー」には多くの欠点もある。たとえば商品の種類が少ない、価格が安くないなどだ。とはいえこうした問題は解決不可能ではなく、運営モデルが徐々に成熟すれば、各大都市で「無人スーパー」が一定の位置を占めるようになるのは確実で、時間の問題に過ぎないと思われる。
しかしながら、「無人スーパー」に関するニュースをみると、「無人スーパー」を好む人は若年層がほとんどだ。よくよく考えてみれば、これは不思議なことではない。成都の「無人スーパー」の支払いまでの流れをみると、まず、顧客は同スーパーのアプリケーションをダウンロードする必要がある、次に商品に付されたラベルを確認し、出口にある電子識別エリアでQRコードを読み取り決済をする必要がある。最後にモニターに示された購入商品の名前と購入総額を確認するという手順を踏む。
メディアと運営サイトによれば、こうした決済方法はごく「簡単」なものだという。だが、簡単かどうかは人によって異なる。若い人はキャッシュレス社会になじんでいるが、バーコード決済に不慣れな上の世代の人々にとってこの決済方法は至難の業だ。実際に記者が「無人スーパー」を訪れてみたところ、「面倒な」買い物プロセスに頭が痛くなったという。今という時代の中、記者の両親は「支付宝」(アリペイ)などのソフトウェアの使い方になかなか慣れることができず、買い物では現金払いを多用する傾向がある。さきに「無人スーパー」が上海に登場した時には、親の世代の人々はただ遠くから眺めるだけだった。ドアのところから店内をすかし見つつ、「ついていけない」と嘆いていた。
新技術を掌握できなければ、「無人スーパー」などの新しい物事のメリットを享受できない。これは一部の人々にとっていささか不公平なことといえる。「無人スーパー」が徐々に買い物モデルの主流になったなら、上の世代の人々はより困難な局面に直面することになる。
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