2017年、中国では、「容疑者Xの献身」、「家族はつらいよ」、「追捕(MANHUNT)」、「深夜食堂」、「妖猫伝(原題:空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎)」など、日本の人気文学作品、映画を原作とする映画・ドラマ作品が続々と登場した。ただ、そのほとんどは、原作が中国でも大人気だったものの、「中国版」にリメイクされると、賛否両論が巻き起こった。「十分ローカライズされているか」、「中国の要素が十分含まれているか」などが、「中国版」が中国で受け入れられるかを左右するキーポイントとなっている。人民日報が報じた。
日本の人気作家・東野圭吾の大ヒット小説を映画化した中国版「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が現在、中国の映画館で上映されている。同作品のリメイクの過程でも、いかに文化の違いを乗り越え、「中国版」に「中国の心」を植え込むかが焦点となった。
外国の作品を中国でリメイクする場合、文化、社会、時代の違いをいかに乗り越えるかがローカライズの際に向かうべき課題となる。この点、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のメガホンを取った韓傑氏は、「中国文化の根本が最も重要。日本文化は、中国の儒教文化の影響を大きく受けており、日本の作品をリメイクする際は、必ずそのルーツを見つけなければ、他の全てをうまく処理することはできない」との見方を示している。中には、海外の文化を中国に伝える際、文化に対する自信、自覚に欠け、例えば日本のストーリーに何も手を加えずにそのまま使い、中国文化の基礎を全く活用しないクリエイターもいるが、それでは必ず失敗する。これまでに、人気だった日本の作品を中国版にリメイクしたものの全く売れなかった作品がいくつもあったが、どれも根本的な原因はそこにあると同監督は指摘している。
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